フランス発祥で障害物を跳び越すアーバンスポーツである【パルクール】がオリンピック種目になる日も近いとささやかれています。
世界的にもパルクールが盛り上がりを見せています!
これまでの過去の流れとしては、オリンピック種目になりそう?
この記事では、パルクールのオリンピック種目になるのか、これまでの過去の流れを徹底解説します。
また、活躍中のパルクール日本人選手やパルクールの競技種目なども一緒にご紹介します!
パルクールはオリンピック種目になる?【過去の流れ】を徹底解説!
パルクールがオリンピックの種目になるのか、過去からの流れをまず解説していきます!
- 2017年:オリンピック種目化への検討始まる
- 2019年:新たな4競技が発表される
- 2020年:不採用と決定される
- 2021年:パリオリンピックのお披露目式で披露されることが決定する
パルクールはオリンピック種目になる?【過去の流れ】①2017年:検討始まる
2017年2月21日~23日に、スイスのローザンヌにて国際体操連盟(FIG)が理事会を開き、パルクールを新種目として追加することが決定されました。
パルクールが国際体操連盟(FIG)の傘下になったということで、オリンピック種目化への動きが始まりました。
パルクールはオリンピック種目になる?【過去の流れ】②2019年:新4競技を発表
2019年6月25日に、スイスのローザンヌで開催された国際オリンピック委員会(IOC)の総会が開かれ、下記の4競技が種目として追加されました。
2021年に延期された東京オリンピックで新競技として実施されました。
- ブレイクダンス
- スケートボード
- スポーツクライミング
- サーフィン
残念ながらこのとき、パルクールについては特に発表などはありませんでした。
パルクールはオリンピック種目になる?【過去の流れ】③2020年:不採用と決定
2020年12月7日に、国際オリンピック委員会(IOC)理事会で、2021年に延期された東京オリンピックでの新4競技がパリオリンピックで追加種目となることを正式に決定しました。
この理事会で、パルクール、スカッシュ、ビリヤード、チェスが不採用になったことが明らかにされています。
パルクールはオリンピック種目になる?【過去の流れ】④2021年:披露されることが決定
日経新聞にて、2024年パリオリンピックのお披露目式にてパルクールが披露されることが決定したと報じられました。
パルクールは正式な種目としては不採用となりましたが、オリンピックという大舞台で披露されることは、今後の種目化に向けて1歩前進したと考えられるでしょう。
パルクールはオリンピック種目になる?過去の流れから今後を大胆予想!
パルクールはいつオリンピック種目となるのかを、オリンピック種目になるために必要な事と、不安要素の両面から大胆予想していきます!
パルクールはオリンピック種目になる?①必要な事
オリンピックの種目になるためには、国際オリンピック委員会(IOC)の厳しい選考をクリアする必要があります。
選考は様々な条件があり、たくさんの議論を重ねて決定されます。
下記は選考の一例になります。
【選考の一例】
- 最低2回は、世界大会、大陸選手権で実施されていること
- 種目の実施許可は4年前まで(延長はできない)
- 男性は最低50か国3大陸、女性は最低35か国3大陸で実施されていること
- しっかりと国際的に認知された種目であること
パルクールは、追加種目として検討されたことからも、これらの条件はクリアしていると思われます。
国際オリンピック委員会(IOC)は若者を取り込みたいという考えから、ブレイクダンスやスケートボードなどのスポーツがオリンピック種目に追加され、その流れが強まっています。
パルクールはオリンピック種目になる?②不安要素
パルクールには国際的な組織および国内組織が存在します。
国際パルクール組織Parkour Earthや日本パルクール協会(JPA)はオリンピックの種目化について否定的な姿勢を取っています。
対して、2017年よりパルクールのオリンピックの種目化を目指し、委員会を立ち上げた国際体操連盟(FIG)及び日本体操協会パルクール委員会(JGA PKC)はオリンピックの種目化については肯定的な姿勢です。
国際体操連盟(FIG)のパルクール委員会の設立およびオリンピックの種目化については、既存のパルクール組織からパルクールを”敵対的買収”を行うとされ、広く批判されています。
パルクールはオリンピック種目になる?③2028年ロサンゼルス?!
2024年パリオリンピックでは不採用となりましたが、お披露目式にてパルクールが披露されるということは、世界の反応によっては2028年ロサンゼルスオリンピックでの種目化が期待できますよね!
ただ不安要素を考えると、パルクールのオリンピック種目化は、パルクールの内部分裂が鍵を握ると言えますね。
そして2028年ロサンゼルスオリンピックでは、TBSの人気番組「SASUKE」の海外版「Ninja Warrior」が実施競技として採用されましたね。
近代五種(水泳、フェンシング、馬術、レーザーラン(射撃とランニング))の内、馬術がサスケを基にした障害物レースに変わるようです。
『SASUKE』を基に考案された障害物レースが加わるので、似たパルクールが種目化するのはまた難しくなるのでしょうか。
パルクールはオリンピック種目になる?活躍する日本の【選手】を徹底解説!
引用:YouTube「Japan Parkour Commission」
現代の忍者とも評されるほど華麗な動きで人々を魅了するパルクール。
日本ではまだまだ知名度は高いとは言えず競技人口も少ないものの、そんな中で世界の舞台でも活躍するパルクール選手がいます!
日本人で活躍するパルクール選手(トレーサー)をご紹介させていただきます!
パルクールはオリンピック種目になる?【選手】①ZEN(島田善)
日本人初のパルクールパフォーマーで、2015年に行われた全米大会でアジア人初の優勝も勝ち取った、もっとも有名な日本人選手(トレーサー)です。
Parkour & Freerunning インターナショナルチーム『TEAM FARANG』に 5人目のオフィシャルメンバーとして加入し、アメリカを拠点に活動しています。
現在もプレイヤーとして世界で活躍する傍、パルクールカルチャー普及に関わるあらゆる活動に従事し、アーティストとして映像や写真、デザインなどを通したクリエイティブ活動も行なっています。
ニックネーム(本名) | ZEN(島田 善) |
生年月日 | 1993年5月13日 |
出身地 | 東京都 |
身長 | 174㎝ |
所属チーム | TEAM FARANG |
公式HP | ZEN |
X | zen_pk_official |
zen_pk_official | |
YouTube | ZEN |
パルクールはオリンピック種目になる?【選手】②SEI(朝倉聖)
日本の有名パルクール集団「monsterpk crew」にも所属するメンバーです。
2019年、ドイツで行われた「パルクール世界大会」において日本人初の世界大会優勝を飾り、同じ年に行われた「第一回パルクール日本選手権 」男子フリースタイルの初代チャンピオンです。
ライブステージやショー、場所を選ばずどんな場所でもパルクールを魅せることが出来る独自スタイル “SAINTKOUR” を武器に今後の活躍が最も期待されるアスリートの1人ですね。
ニックネーム(本名) | SEI(朝倉 聖) |
生年月日 | 1999年3月27日 |
出身地 | 横浜 |
身長 | 160㎝ |
所属チーム | 所属: TOKIOインカラミ / チーム :monsterpk crew |
公式HP | 朝倉 聖 |
X | SEI ASAKURA |
SEI ASAKURA | |
YouTube | SEI ASAKURA |
パルクールはオリンピック種目になる?【選手】③鈴木智也
パルクールの実力は著しく成長し、日本国内の大会では3回もの優勝経験を誇ります。
「国内だけでなく、世界で自分のスタイルで戦っていきたい」
他者をアッと驚かせる持ち前の体力を活かし、限られた時間の中で数多くのハイレベルの技を繰り出すのが特徴の選手です。
2回宙返りなどビッグトリックも数多く発揮できる実力で、日本の怪物が世界に挑みます。
本名 | 鈴木 智也(Tomoya Suzuki) |
生年月日 | 1998年1月31日 |
出身地 | 神奈川 |
身長 | ー |
所属チーム | TOKIOインカラミ |
Tomoya Suzuki | |
YouTube | Tomoya Suzuki |
パルクールはオリンピック種目になる?【選手】④泉ひかり
可愛らしいルックスとはうらはらにダイナミックなパルクールをする女性です。
CCレモンの女子高生が学校や街中を駆け抜ける、忍者のようなCM動画は特に有名ですね。
本当に見た目は普通の女の子ですが、SASUKEの女性版「KUNOICHI」を制覇したんですよ!
本名 | 泉 ひかり |
生年月日 | 1995年11月15日 |
出身地 | 大阪府 |
身長 | 152cm |
所属チーム | TOKIOインカラミ |
公式HP | HIKARI IZUMI |
X | 泉ひかり@パルクール系女子 |
泉ひかり(Hikari Izumi) | |
YouTube | いずみのよりみち。 |
パルクールはオリンピック種目になる?【選手】⑤山本華歩
2018年「Asian Parkour Championships SPEED RUN & FREESTYLE」で優勝!
2019年に行われた「第1回パルクール日本選手権」では、フリースタイルで2位、スピードランで1位を獲得しています。
パルクールの国際指導者資格である「ADAPT」は、日本では数少ないトップトレーサーのみが保持しており、山本華歩選手(トレーサー)もその一人です。
SENDAI X TRAIN所属コーチとして、現在は東京池袋で女性限定のパルクール教室を開催し、選手で活躍するとともに、日本のパルクール普及活動にも尽力しています。
本名 | 山本 華歩(やまもと はなほ) |
生年月日 | 1990年2月11日 |
出身地 | 愛知県名古屋市 |
身長 | 159cm |
所属チーム | SENDAI X TRAIN |
公式HP | 山本華歩 |
X | 山本華歩/パルクールコーチ/ |
Hanaho Yamamoto山本華歩 | |
YouTube | パルクールコーチHanaの日常 |
パルクールの基礎知識をご紹介!
引用:YouTube「GQJapan」
パルクールと言えば、建物や町中を縦横無尽に駆け回るアクティブなスポーツですよね!
そもそもパルクールはどうして世界中の若者の間で生まれたのか?
パルクールのオリンピック種目化に向けての世界大会など、競技としての種目などあるのか?
など、パルクールの基礎知識としてご紹介します!
パルクールの基礎知識【歴史】
パルクールはフランス軍の軍事訓練の一環として採用されていた軍隊トレーニングから発展したスポーツです。
フランス海軍将校の体育教官が作った「methode naturelle」というトレーニングが元となっています。
歩く、走る、跳ぶ、這う、登る、バランスをとる、投げる、持ち上げる、自衛する、泳ぐといった10種の基礎的運動群から成り立つトレーニングでした。
- 1990年代後半、心技体のトレーニングを行なっていたフランスの9人の若者たちによって「YAMAKASI」というパフォーマンス集団が結成され、彼らの活躍で世界に知られる。
- 2001年の映画「YAMAKASI」、2003年のドキュメンタリー「ジャンプロンドン」2004年の映画「アルティメット」によって「パルクール」への注目は一層大きなものとなっていく。
- 2000年代後半にはコンペティション形式のイベントが世界中で開催されるようになる。
- 2011年日本初開催となった「Red Bull Art of Motion YOKOHAMA」では島田善(ZEN)が日本人唯一のファイナリストとなる。
- 2019年には「FISE WORLD SERIES HIROSHIMA」においてパルクールW杯が開催される
- 2019年11月には「第1回パルクール日本選手権」が開催され、パルクールのスポーツとしての面に注目が集まり始めている。
パルクールの基礎知識【競技種目】①スピードラン
スタート地点からゴール地点までに設置された障害物を最速で超えてタイムを競う競技
〈大会〉
2023年10月28日(土)に行われた
「PARKOUR TOP OF JAPAN YOKOSUKA 2023」 優勝選手の切り抜き映像が公式YouTubeで公開!
男子スピードラン 優勝 本居一輝 選手#パルクール #本居一輝 #parkour #urbansprts #アーバンスポーツ #YOKOSUKA #横須賀 #東京都体操協会https://t.co/yp7mvURZKT— 【公式】東京都体操協会パルクール委員会 (@parkour_tokyo) November 6, 2023
パルクールの基礎知識【競技種目】②フリースタイル
会場に設置された障害物を利用して自由演技を行い、その得点を競う競技
〈大会〉
2023年10月28日(土)に行われた
「PARKOUR TOP OF JAPAN YOKOSUKA 2023」
優勝選手の切り抜き映像が公式YouTubeで公開!男子フリースタイル 優勝 勝乗志音 選手#パルクール #勝乗志音 #parkour #urbansprts #アーバンスポーツ #YOKOSUKA #横須賀 #東京都体操協会https://t.co/ZqPUo3QFVM
— 【公式】東京都体操協会パルクール委員会 (@parkour_tokyo) November 3, 2023
パルクールの基礎知識【競技種目】③スキル
パルクールにおける1つ1つの基本動作の飛距離、速さ、高さなどを競う競技
引用:YouTube「Jiicyan PKTR」
パルクールの基礎知識【競技種目】④タグ
障害物が複数設置された規定のエリア内において、一方がもう一方に触れるまでの時間を競う競技
引用:YouTube「マガジンワールドチェイスタグ」
パルクールはオリンピック種目になるの?過去の流れや選手を徹底解説!まとめ
引用:YouTube「ANNnewsCH」
この記事では、パルクールのオリンピック種目になるのか、これまでの過去の流れ、活躍中のパルクール日本人選手やパルクールの競技種目などもご紹介しました!
【過去の流れ】まとめ
- 2017年:検討始まる
- 2019年:新4競技を発表
- 2020年:不採用と決定
- 2021年:お披露目式で披露されると決定
活躍する日本の【選手】まとめ
- ZEN(島田善)
- SEI(朝倉聖)
- 鈴木智也
- 泉ひかり
- 山本華歩
パルクールの基礎知識【競技種目】まとめ
- スピードラン
- フリースタイル
- スキル
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パルクールは自己鍛錬であり、スポーツとしても取り扱われるアーバンスポーツです。
「体一つで人間はここまで動けるんだ!」
と、思わせてくれる日本の選手の活躍を今後も楽しみにしています!