eスポーツがオリンピック種目に採用されるかもしれないと2018年頃からニュースなどで取り上げられるようになりました。
あらゆる世代に広がりを見せているeスポーツは、世界中で大会が開かれるなどして注目を集めています。
採用が決まったとしたら、いつからかな?
この記事では、eスポーツ【オリンピック】採用されるのか、採用となるなら種目は何でいつからかを、なかなか採用とならない理由も含めご紹介します。
eスポーツ【オリンピック】採用される?現状と理由を徹底調査!
eスポーツとは、エレクトロニック・スポーツの略で、電子機器を用いたスポーツのことです。
eスポーツは、コンピューターゲームやビデオゲームを競技として競い合うことから、若年層を中心に世界的に注目を集めています。
eスポーツ【オリンピック】現状…2023年10月:採用へ一歩前進!
国際オリンピック委員会(IOC)の会長トーマス・バッハ氏は、2023年10月14日「第141回IOC総会」の開会式で、「Olympic Esports Games」の創設を計画していることを発表しました。
まだ計画段階ですが、「eスポーツ」は将来的にはオリンピック種目に採用される可能性があるということですね!
eスポーツ【オリンピック】採用が困難な理由5点を徹底解説
オリンピックにeスポーツが採用されると期待が高まってきている中で、スムーズに実現されない理由は何なのでしょうか?
ゲームという特殊な環境ならではの問題点を考察しました。
①タイトルによって内容に問題あり
②ルールが難しい
③著作権の問題
④タイトルの継続性
⑤国際的な全体を取り仕切る団体がない
eスポーツ【オリンピック】採用が困難な理由①タイトルによって内容に問題あり
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は、「暴力や差別を助長する可能性のあるゲームは開催できない」と断言しています。
オリンピック種目としてのeスポーツではバトルやシューティング系のゲームは採用しないということですね。
eスポーツ【オリンピック】採用が困難な理由②ルールが難しい
「ルールに基づき勝敗を競う」という意味では、eスポーツも野球やサッカーなどと共通しています。
eスポーツでは、ゲームタイトルごとにルールが異なるということや、更新やアップデートがあるので、それらの違いを理解した上で観戦する必要があります。
「ゲームを知らない人でも楽しめるのか」という点も重要なので、タイトル選定の際には、ルールが分かりやすいということが必須ですね。
eスポーツ【オリンピック】採用が困難な理由③著作権の問題
eスポーツの競技となり得るゲームの多くには著作権があるので、オリンピックでの採用に対する許諾の問題があります。
また、特定のゲームを「オリンピックで採用する」という話になった場合、そのタイトルは一気に認知が広まって利用する方が増えることが予想されます。
そのタイトルの企業の売り上げに大きく貢献することになってしまうため、オリンピックが企業の売上に寄与する行為となってしまうため、eスポーツは採用に難しい要因とされています。
eスポーツ【オリンピック】採用が困難な理由④タイトルの継続性
ゲームをオリンピック種目にする際に浮かび上がる問題にタイトルの継続性があります。
通常のスポーツでは、時代とともにルールが変更されることがありますが、突然なくなることはありません。
運営実績やサービス継続の確認なども考慮して、ゲームタイトルを選定することも難航しそうです。
eスポーツ【オリンピック】採用が困難な理由⑤国際的な全体を取り仕切る団体がない
eスポーツには国際的な全体を取り仕切る団体がありません。
全体を取り仕切る機関が無いと、世界規模での競技に対する管理が難しくなり、競技自体の公平性が保たれない可能性があり、公平な勝負が求められるオリンピックでは採用しにくくなります。
国際オリンピック委員会(IOC)は、eスポーツを種目化するためには「オリンピック運動の規則と規制に準拠している」ことを保証するための統括機関が必要であるとしています。
eスポーツ【オリンピック】種目は何になるか徹底調査!
国際オリンピック委員会(IOC)は、テストベッドとして、国際競技連盟やゲーム会社と連携して、オリンピックeスポーツシリーズ(OES)を2023年に開催しました。
そこで参考までに、eスポーツオリンピックで採用された競技種目をご紹介します。
①アーチェリー
②サイクリング
③射撃
④セーリング
⑤ダンス
⑥チェス
⑦テコンドー
⑧テニス
⑨モータースポーツ
⑩野球
eスポーツ【オリンピック】種目①「アーチェリー」
ゲーム名 | 価格 | 備考 |
Tic Tac Bow (ティック タック ボウ) |
基本的に無料 課金も可能 |
スマートフォンアプリ |
マスを多く獲った方が勝つルールで、シンプルな操作なので初心者でも簡単に楽しめるようになっていますが、風が吹いたり、距離も考えて弓を放たなければならず、コツを掴む必要があります。
試合に勝つごとに弓の性能を強くすることができますが、オリンピックで勝ち進みたいのであれば、課金をして早い段階で強い弓を手に入れることになります。
オリンピックeスポーツウィーク、アーチェリー競技『TicTacBow』で日本の象先輩選手🐘が3位に入賞し、銅トロフィーを受賞!
今大会初の日本人トロフィー、おめでとうございます!#OlympicEsportsWeek pic.twitter.com/QNV3Yotz0r
— 堅田ヒカル@ファミ通 (@katada_hikaru) June 23, 2023
eスポーツ【オリンピック】種目②「サイクリング」
ゲーム名 | 価格 | 備考 |
Zwift (ズイフト) |
月額1,650円 | ・webブラウザ及びモバイル端末 ・Zwift HubかZwift対応の室内トレーナーとロードバイクが必要 |
オンラインで、バーチャルな世界で自転車競技に参加したり、仲間とライディングを楽しむこともできます。
Zwiftアプリと室内トレーナーが連動し、自動で負荷が変動したり、起伏の激しい道を体感することが可能です。
天候が悪い時でもトレーニングできる点や、自宅周辺にはない難易度の高いコースを自由に試せるます。
UCIサイクリングeスポーツ世界王者のオリンピックボート選手が、ウルフパックにテスト生として参加https://t.co/X5ETNG1cbw#自転車
— 自転車ニュース (@364pz3TsqqpocnF) August 31, 2021
eスポーツ【オリンピック】種目③「射撃」
ゲーム名 | 価格 | 備考 |
Fortnite (フォートナイト) |
ー | 射撃に特化した専用モード |
「Fortnite」は本来、バトルロイヤルゲームですが、オリンピックeスポーツシリーズ(OES)では射撃に特化した専用モードでプレイします。
「Fortnite」上にオリンピック側が作成した射撃専用の島が用意され、Fortniteチャンピオンシリーズの12名のプレイヤーが招待制で、射撃精度の世界一をかけた試合を行いました。
射撃は人気があるものの、日本では銃刀法の関係から気軽に練習することのできない競技なので、日本ライフル射撃協会が積極的にeスポーツでの導入を推進しているという背景があります。
オリンピックにフォトナの選手を送り込んだ、ライフル射撃協会会長による会見https://t.co/q7RS7chhQL
実弾射撃は人口の少なさや風当たりの問題があるので、Eスポーツに期待しているらしい— 🎲東方CB再生企画🎲@じゅかい_プロフ必読 (@CB_rev2) December 2, 2023
eスポーツ【オリンピック】種目④「セーリング」
ゲーム名 | 価格 | 備考 |
Virtual Regatta (バーチャル レガッタ) |
基本的に無料 | webブラウザ及びモバイル端末 |
プレイヤーは自分のヨットを操縦し、世界一周耐久レースと短距離ボートレースの2種類で世界中の他プレイヤーと競います。
実際のセーリング同様、船のスピードや進路を制御し、気象条件を把握して風の変化や波の状態にも対応し操作します。
プレイヤー同士での対戦、ランキングやレーティングで競技力を競い合うこともできます。
eスポーツオリンピックのセーリングの映像見ましたが、カバーしてなんぼというか、リアルのセーリングだとあそこまでやらんっしょっていう内容でしたね、逆にミートして艇がぶっ壊れるっていう可能性がないので思いっきりカバーできるのがいいところ
— 週末セーリングch (@weekensailing) June 23, 2023
eスポーツ【オリンピック】種目⑤「ダンス」
ゲーム名 | 価格 | 備考 |
Just Dance2023エディション (ジャスト ダンス) |
6,380円 | PS5、XboxSX、Switch |
画面上のダンスの振り付けに合わせてプレイヤー自身が実際に踊り、振り付けの正確さを競ってポイントを獲得します。
オリンピックeスポーツシリーズ(OES)では、「Just Dance World Cup」で選出されたプレイヤーが招待されました。
Dina選手のインタビューも載ってた!
JustDance面白かったなぁ😊【オリンピックeスポーツウィーク】『ジャストダンス』世界ダンサーのキャラ立ちが凄すぎて『ストII』みたい!? 国境を超えたダンス・バトルが勃発! | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com https://t.co/y18WsLu1DQ @famitsuより
— みんとねこ (@mintnecofn) June 24, 2023
eスポーツ【オリンピック】種目⑥「チェス」
ゲーム名 | 価格 | 備考 |
Chess.com (チェス ドット コム) |
基本的に無料 有料会員あり |
PC、スマホ |
チェスの戦略やルールの学ぶためのタクティクス問題やレッスンなどの学習コンテンツがあるため、初心者の方でもすぐにプレイできるようになっています。
オンラインで友人や世界中の人と対局できるほか、AIとの対局やチェスのパズルなどのコンテンツも豊富です。
オリンピックeスポーツシリーズ(OES)では、オンラインで予選トーナメントを行って、上位8名がファイナルへ進出しました。
某氏がよく言ってるオリンピックeスポーツの大会ってやつ、軽く見てたらチェスもあるのね。スピードチェスって書いてあって何かと思ったら普通に3+2のBlitzだった。これプロ出るんか……?出るなら一応見たいな。シンガポールならほぼ時差ないし
— せ/🐉太郎 (@senri_FF) April 7, 2023
eスポーツ【オリンピック】種目⑦「テコンドー」
ゲーム名 | 価格 | 備考 |
Virtual Taekwondo (バーチャル テコンドー) |
月額$110~ | Windows PC、Oculus Quest2 |
バーチャルリアリティ技術(VR)を用いたテコンドー競技で、プレイヤーはVRヘッドセットと全身にセンサーを取り付けて、仮想空間上で対戦します。
プレイヤーが実際に動くことによって、仮想空間上でアバターと同じ動きをするようになっており、非常にリアルな体験が可能です。
バーチャル空間内での対戦であるため、通常のテコンドーとは違い性別や年齢、体格が違う対戦相手でもプレイできます。
バーチャルだからこそ。
オリンピック公式でも行われた、VRゴーグルを着けて行われる、性別や身体の違いを問わないVRテコンドーが話題です⏬(J太)「バーチャルテコンドー」男性vs女性で試合 身体差を超えたeスポーツhttps://t.co/tlc60Cy8eo
— J-CASTトレンド【公式】 (@jcast_trend) August 29, 2023
eスポーツ【オリンピック】種目⑧「テニス」
ゲーム名 | 価格 | 備考 |
Tennis Clash (テニス クラッシュ) |
ダウンロードは無料 アプリ内課金 |
スマートフォン、タブレット |
プレイヤーは自分でカスタマイズしたキャラクターを操作し、世界中のプレイヤーと1対1の対戦に挑戦できます。
操作方法は直感的で、指でボールをスワイプさせたりフリックすることで打ち返せて、ロブやドロップなども出来ます。
テニスは世界でもっともポピュラーなスポーツの一つであり、Tennis Clashも世界中で1億回以上ダウンロードされるほど人気です。
オリンピックeスポーツシリーズ2023のテニス競技、Tennis Clash(テニスクラッシュ)の決勝が6月24日にシンガポールで行われ、フランスの …
リンク:https://t.co/XiD2hszTG6
タ グ:#シンガポール #ニュース— Tweets (@yoshiki7111) June 25, 2023
eスポーツ【オリンピック】種目⑨「モータースポーツ」
ゲーム名 | 価格 | 備考 |
Gran Turismo7 (グラン ツーリスモ) |
8,690円 | PlayStation4、PlayStation5 |
レーシングシミュレーションゲームであり、様々な自動車を選んでカスタマイズし、レーストラックを走行することができます。
複数のプレイヤーが同時に参加するオンライン競技で、最速のラップタイムを競います。
ワイヤレスコントローラーを用いることでリアルな走行体験が出来ます。
ハプティックフィードバック機能により路面の振動を感じることができたり、タイヤが接触した衝撃を感じられるようになっています。
「オリンピックeスポーツシリーズ2023モータースポーツイベント」が『グランツーリスモ7』で開催 https://t.co/6uH1Szwn1z
— Marie🏁🏎️ (@tctopgun) October 16, 2023
eスポーツ【オリンピック】種目⑩「野球」
ゲーム名 | 価格 | 備考 |
WBSC eBASEBALLパワフルプロ野球 | 100円(税込) ダウンロード版のみ |
Nintendo Switch、PlayStation 4 |
国際野球ソフトボール連盟(WBSC)とのライセンス契約に基づいて開発されており、国内外のオンラインでマッチングされた他のプレイヤーと対戦します。
世界中の野球ファンが手軽に楽しめる、シンプルな野球ゲームです。
オンライン対戦以外にもCPUとの対戦や練習モードなど、モードが楽しめるようになっています。
オリンピックeスポーツシリーズ2023:WBSC eBASEBALL™パワフルプロ野球で日本の森翔真(SHORA)が優勝! https://t.co/P36vwwNyyM
— arasn (@arasn2) August 7, 2023
eスポーツ【オリンピック】いつから採用されるか徹底調査!
スポーツの祭典であるオリンピックは、大会の若返りを図っています。
国際オリンピック委員会(IOC)は、eスポーツの存在を軽く見てはおらず、時代の流れやトレンドをしっかりと理解して進めていると見られます。
eスポーツがオリンピックの正式種目となる話はどこまで進んでいるのか徹底調査しました!
eスポーツ【オリンピック】採用いつから①2024年パリオリンピックは「時期尚早」
国際オリンピック委員会(IOC)は、2024年のパリオリンピックでeスポーツを正式種目に採用することは、まだ時期尚早としています。
しかし、2024年パリオリンピック招致委員会のトニー・エスタンゲ共同会長は、「若者たちはeスポーツに興味を持っている。彼らに会い、お互いに架け橋となる部分を探していきたい」とコメントしています。
eスポーツの仕組みや急成長した背景について理解を深めたいと、積極的な姿勢で取り組んでいます。
東京オリンピックで開催されたOVSがパリでも開催されることが決まっているため、結果次第では2028年ロサンゼルスオリンピックで正式種目への採用が期待されますね!
eスポーツ【オリンピック】採用いつから②2028年ロサンゼルスオリンピックは「可能性あり」
2028年ロサンゼルスオリンピック招致委員会のケイシー・ワッサーマン委員長は、eスポーツの推進者として知られています。
ゲーム大国のアメリカとしてもeスポーツが初採用されるオリンピックにしたいという願望はあるはずです。
様々な整備を整え、2028年のロサンゼルスオリンピックでeスポーツが競技として採用されるかもしれませんね!
eスポーツ【オリンピック】採用される?種目やいつからか徹底調査!まとめ
eスポーツ【オリンピック】採用されるのか、採用となるなら種目は何でいつからかを、なかなか採用に至らない理由も含め徹底調査しご紹介しました!
- 2023年10月:「Olympic Esports Games」の創設を計画
- 採用が難しい理由5つ
①タイトルによって内容に問題あり
②ルールが難しい
③著作権の問題
④タイトルの継続性
⑤国際的な全体を取り仕切る団体がない
- オリンピックeスポーツシリーズ(OES)で採用された競技種目
①アーチェリー
②サイクリング
③射撃
④セーリング
⑤ダンス
⑥チェス
⑦テコンドー
⑧テニス
⑨モータースポーツ
⑩野球
- eスポーツ【オリンピック】いつから?
①2024年「パリオリンピック」:時期尚早
②2028年「ロサンゼルスオリンピック」:様々な整備が整えば可能性あり
今のところeスポーツにおける年齢制限はないようですので、幅広い年齢の人が挑戦できる楽しみがありますね!
eスポーツ【オリンピック】採用されるのか、採用となるなら種目は何でいつからか注目していきましょう!
>>オリンピック種目となるかもしれないパルクールについてはこちら!